降りしきる大粒の雪の中を走る車。
すると、夜空が一瞬明るく光る。
そのわずか数秒後。
雷の大きな音が周囲に鳴り響いた。
雪と雷の同時発生は、東京・新宿区や東京・千代田区など、都内各地で目撃された。
ベランダから雪の降る様子を撮影していた子どもも、空が光ったことに気がついた。
すると、雪が降る中、雷鳴がとどろいた。
都心での珍しい雪に、公園で雪遊びをしていた子どもたちも、突然光った雷に驚いている様子。
撮影者「大人はすごいきれいだねって言ったけど、(子どもたちは)怖い怖いってなって、わりと早めに帰るみたいな感じでした。すごい怖がってましたよ」
6日夜の取材中にも、フジテレビの取材班は雷に遭遇した。
各地で目撃された、“雪”と“雷”の同時発生。
この現象は、「雪おこし」とも呼ばれ、気象庁によると、世界的にも珍しい現象だという。
なぜ今回、東京で降雪と雷が同時に発生したのか。
川原浩揮気象予報士「そもそも都心で、激しく雪が降ることって珍しいですよね。雪が降るたびに、必ず雷が一緒に鳴っているワケではないんですよ。雪と雷という組み合わせが都心で起きたのは、非常に珍しかったと思います。暖冬の影響があったと思います。非常に海面水温が高い状態なんですね、その上空に強い寒気が入ってきたので、気温差が広がりまして、雪雲が発達して、雷も発生したというふうに考えています」
一方、東京都心の大雪は一夜明けてなお、物流への影響を引き起こした。
東京・目黒区では、肉屋のシャッターが閉められていており、「本日、雪のため臨時休業」と書かれた貼り紙がされていた。
国産の牛肉やメンチカツなどの総菜を扱う店は、雪による物流の遅れなどの影響で、臨時休業を余儀なくされていた。
また、身近な食材の仕入れ状況にも影響が出始めている。
アキダイ・秋葉弘道社長「大根は正直言って、きょう終わったら、明日どうしようという状況ですよね。キノコ類もですね、これも来ないです。残りがないですね。在庫がないので、どんどん減っていったら終わりで、明日の分をどうしようという状態。きょうの夕方には、店の中は売り物がだいぶ減ってしまっている状況。最近でもう一番ないんじゃないですかね、自分の記憶にある限りだと」
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