文部科学省は11月27日、昨年度の「学校保健統計調査」の結果を公表しました。
この調査は幼稚園児から高校生までの発育や健康状態などを調べるもので、裸眼での視力が1.0に満たない割合が高校生では67.3%と10年前とそれほど変わらないものの、小学生は37.8%、中学生は60.9%で、いずれも10年前と比べて約7ポイント増加していることがわかりました。
文部科学省は「家庭や学校でスマートフォンやタブレットなどの利用時間が長くなるなど環境変化が考えられる」としています。
その一方で、虫歯になった子どもの割合はコロナ禍以降、単純比較はできないものの、各世代で過去最少の数字に。街で聞いてみると…
(30代)「(Qお子さんに虫歯は?)ないですね。今の子(虫歯)少ないんちゃうかな。けっこう保育園とかでも歯の指導があったりするので。自分より子どもの歯の方が気になる」
(30代)「虫歯ないです、2人とも」
(60代)「私らの小さいときは虫歯だらけやったけど、今の子らはみんな少ない。しっかり歯磨きしているみたい、朝晩。きっちりしてる」
(子ども)「(Qふだん歯医者に行ってますか?)行ってる」
(30代)「虫歯がないか念のためみてもらうのと、歯並びとか」
大阪で約40年、0歳から100歳まで幅広い世代の歯を見続けてきた山田正人医師はこう話します。
(山田兄弟歯科グループ・理事長 山田正人医師)「昭和40年代は“虫歯の洪水”という時代があって、子どもたちはそれこそ全滅みたいな。フッ素というものが導入されてからは、子どもたちの虫歯は明らかに減っています」
子どもの虫歯が減る一方で新たな心配も。
(山田正人医師)「やわらかいものしか食べないですよね。食卓にかたいものが出ないので、口の中はどんどん歯並びに関してはよくない傾向に。歯並びが原因で歯周病のスタートが早まることがあるかもしれません」
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