「異次元の少子化対策」の目玉となるでしょうか。3人以上の子どもがいる世帯に対して、大学の授業料を無償化する案が浮上しています。
■「大学無償化」不公平感を訴える声も
総務省によると、大学1年間でかかる費用は、入学金や授業料などで国立文系はおよそ84万円、私立理系はおよそ145万円。この金額が無償化される可能性があるのです。街の人に聞いてみました。
子どもが16歳:「周りにも3人兄弟の友達が結構多くて、学費とかは1人より大変だと思うので、ぜひぜひ支援して。ずるいとかは思わないです」
22歳・学生:「私、3人きょうだいです。上2人が私大でお金かかってるので、(親は)ありがたいと思います」
30歳・独身:「まだ独身なんで分かんないですけど、1人じゃなくて、2人とか3人でもっていうのは考えるかもしれない」
子どもが34歳と36歳:「私が子育てしているころは、ほとんど何も補助とかなかったので、今の人はいいなとは思いますね」
一方、「対象は3人以上の子どもがいる世帯」ということで、不公平感を訴える声も上がっています。
子どもが19歳:「3人いようと、1人いようと子育てをするうえでは、みんな一生懸命子どもを育てているわけだから。(子どもが)これだけいるからお金出しますよ。1人だと出しませんよは、ちょっと私ははらわたが煮えくりかえってます」
子どもが15歳と18歳:「3人よりも、2人ぐらいから(支援)してもらった方がありがたいかな」
27歳・独身:「教育の費用だけじゃないと思うので、そこが無料になるからって、(子どもが)3人ほしいとはならないかもしれない」
■「大学などの学費は自分で払う」大家族
7日、6人の子どもがいる家族を取材しました。
迫田佐智子さん(44):「(食費は)お給料の50%以上、60%とか。節約はできないですね」
江戸川区に住む迫田さんの子どもは育ち盛りの14歳から20歳で、収入のほとんどが食費に回るといいます。迫田家には「大学などの学費は自分で払う」というルールがあります。
迫田さん:「うちはさ、(学費を自分で)払ってもらうじゃん。4年間は自分で払うんだよ。それでもいいかいっていう覚悟で、大学とか専門学校とか行くじゃん。(授業料が)免除になるってなったら、やっぱりうれしい?」
2025年に大学2年 長女(18):「数字だけで見ると、200万なくなるのは、でかいんじゃない」
迫田さん:「200万を支払っていくって、すごいことだからね」
来年、私立大学に進学予定の長女は、大学2年生から無償化の対象になります。
迫田さん:「やっぱり、子どもをいっぱい産んで、食費もかかる、日用品もかかる。(国が)助けてくれることによって、子どもの可能性が広げられるなら、私の家にとっては、ものすごくありがたいことだと思う。でも、(無償化が)イエーイ、やったーっていう形じゃなくて、国の借金で子どもたちが大きくなって払わなきゃいけないっていうことも、合わせて話していきたい」
(「グッド!モーニング」2023年12月8日放送分より)
[テレ朝news]