今、多くの外国人観光客が夢中になってるのが「相撲」です。東京都内には相撲の魅力を肌で直接感じられる異色のレストランも登場し、長蛇の列ができています。
■とんかつ店内に「土俵」 相撲のパフォーマンス
外国人観光客の受け入れ再開から、今月10日で1年が経過。今年の訪日客数は、年間2000万人超えのペースで推移していて、劇的な回復ぶりを見せています。
アメリカ人観光客:「アメリカから来ました。とても楽しみです」「日本特有の文化ということで、すすめてもらいました」
営業開始前から外国人観光客の列ができていたのは、東京・墨田区内にある「とんかつ店」です。
店員:「5番、2名様です」
観光客:「靴は、脱いだほうがいいですか?」
あっという間に、店内は満席になりました。
そんな店の名物が、中央に設置された直径4.55メートルの「土俵」。これは両国国技館の土俵とまったく同じ大きさです。
そこで繰り広げられるのが、元力士のスタッフによる相撲のパフォーマンスです。
店員:「2人の相撲レスラーが入場します。拍手でお迎えください」
まわしを締めて登場すると、割れんばかりの拍手が巻き起こります。
まずは、力士の朝稽古を再現。初めて見る「四股」や「すり足」に、釘付けになる店内。続いて、力士にとっては当たり前の柔軟運動「股割り」にも、拍手の嵐。そして、いざ取組が始まると…真剣勝負にみな大興奮です。
アメリカ人観光客:「こんなにすごいと思いませんでした。すごく強く当たりますね」「すごく気に入りました。みんなにすすめたいです」
アメリカ人観光客(13):「とてもわくわくしました。どきどきして、とても楽しかったです」
■元力士と対戦 日本の国技“肌で感じる”
さらに、外国人観光客に大人気のサービスがあります。
店員:「挑戦したい方は、ステージの前まで来て下さい」
実際に、土俵にあがっての元力士との対戦。多くの人が参加を希望しますが、中には腕っぷしに自信がある人もいます。
アメリカ人観光客:「負けないと思います。ちょっと重そうだけど、やってみます」「とても強かったです。一生懸命やったけど、どうしても押せませんでした」
小さな子どもも、勇気を出して挑戦します。
アメリカ人観光客:「恥ずかしかったけど、楽しかった」
肌で感じた日本の国技。外国人観光客の感想は…。
アメリカ人観光客:「歴史を学ぶのが、とても面白かったし、日本の文化もよく知れました」
ニュージーランド人観光客:「スポーツというだけでなく、一つの生き方になっていると思います。人生の大きな部分を捧げていて、ただ練習しているだけではない」「とても日本的な文化で、海外の人はそこが大好きなんです」
食事と相撲ショーのセットで料金は税込み1万1000円から。7月末まで、予約でほぼ満席となっています。
お相撲さんドットコム(運営会社) 佐久間貴之さん:「楽しんで帰ってもらえるように、僕たちも心掛けて頑張っています。日本の伝統文化でもある相撲を海外に広めていきたい。一人でも多くの人に、相撲に興味持ってもらえればいいかなと思います」
(「グッド!モーニング」2023年6月20日放送分より)
[テレ朝news]