能登半島地震を受けて名古屋のホームセンターでは、防災グッズの売り上げが伸びています。備えておきたい防災グッズを取材しました。
能登半島地震を受けて、名古屋市内のホームセンター「コーナン」では東海エリア全店舗で防災用品の売り上げが伸びたということです。
「需要が高まっているのは備蓄用の食料。水を注ぐだけで食べられる商品になっている。災害にあった時は水が主力になるが、水を入れただけでお湯が沸かせる商品もある。発熱剤が入っているので、水を入れれば沸く」(ホームセンターコーナン 南十番町店 川中弘智さん)
「長期保存水」の販売数が増加
「飲料水」を購入する人も増えています。
5年間保存できる「長期保存水 490ミリリットル(116円)」の1月1日から3日間の販売数は、先週1週間と比べ、7.5倍に。
今回の地震では各地で道路が寸断され、救援物資が届きづらい状況が続いています。食品や水、衛生用品を十分に備えておくことが大切です。
被災地でトイレに行けないケースも…
そして重要なのが「トイレ」です。
今回の地震でも被災地ではトイレの衛生環境が悪化しています。道路の渋滞でトイレに行けないケースもあります。
そんな状況で利用できるのが「避難用トイレ(2178円)」です。
「組み立てのものになっていて車に積むと大変便利。中を開けてもらうと袋と凝固剤が入っているので固まる。断水時でもトイレができる」(川中弘智さん)
子ども用のサイズ「ニューミニマルちゃん(547円)」も販売されています。
役立つ「車中泊用防災バッグ」
また被災地では、車中泊を余儀なくされるケースも。
そんなときに役立つのが「車中泊用防災バッグ(6028円)」です。
折り畳みバケツやスプーンフォークセットなど、25種類のグッズが入っています。さらにー。
「エアベッドとエア枕、膨らませる空気入れがついている」(川中弘智さん)
そのほかにもサンシェードも入っていて、窓に付けることによりプライバシーを守ることもできます。
もしもの時に『持ち出せる』『取り出せる』ことが大事
その他、「ソーラーパネル充電器14W(6578円)」など携帯電話の充電器や、上の部分がくるっと回転し、収納しやすいヘルメット「クルボ(4928円)」なども販売しています。
「トイレが困るなと。携帯・移動式のものがあるといいなと思う」(ホームセンターを訪れた人)
「自分ごとと考えて、まだ足りないものもありそうだなとか。食べるものは子どもから大人まで食べられるものを用意しないといけない」(ホームセンターを訪れた人)
「突然、災害が起きた時に『持ち出せる』『取り出せる』ことが大事なので、押入れの奥ではなく玄関などのわかりやすいところに置き、持ち出してもらうことが一番」(川中弘智さん)
車中泊では「工夫して少しでも長く利用」
今回の地震では道路の崩落や地割れがあちらこちらで起きています。移動中に渋滞に巻き込まれ、やむを得ず車中泊で過ごした人たちも多くいます。
「車での避難も非常に便利なツール。車内に自分たちがいられて安全が確保される」(愛知工業大学 地域防災研究センター長 横田崇 教授)
愛知工業大学の横田崇 地域防災研究センター長は、車中泊する際の注意点についてこう指摘します。
「ガソリンがなくなる、バッテリーが消耗する状況になると、車内で暖を取るのは難しくなるから、車での避難をするときには、できるだけ燃料はいっぱいにしておく。最低限の暖が取れるところではエンジンを止めておくとか、工夫して少しでも長く利用できるようにすることも重要」(横田崇 教授)
(1月5日 15:40~放送メ~テレ『ドデスカ!+』より)