アメリカ陸軍は開発を進めていた将来型攻撃偵察ヘリFARA(Future Attack Reconnaissance Aircraft)プログラムを中止することを発表しました。この計画には既に20億ドルが費やされ、プロトタイプも完成していました。
米陸軍は8日木曜、4年という歳月、20億ドルを費やし開発してきた将来攻撃偵察ヘリ(FARA)の開発を中止する事を発表しました。米陸軍は2018年から「AH-64アパッチ」攻撃ヘリ、および「OH-58Dカイオワウォリア」観測ヘリに代わる偵察攻撃ヘリの後継機を開発する「FARA」計画を進めてきました。しかし、その間、戦争の形態は変わり、一部の軍高官はメディアの取材に対し、「優先順位の変更」が計画中止の主な理由だと語っています。陸軍参謀総長のランディ・ジョージ大将は声明で、「われわれは戦場、特にウクライナでの航空偵察が根本的に変わったことを学んでいる」と述べました。ウクライナでは多くのヘリが携行式防空ミサイルに撃ち落され、代わりに無人機・ドローンが台頭しています。FARAはこれまで少なくとも20億ドルの予算を費やし、開発を進める上で今後5年間でさらに50億ドルが必要であることが判明し、プロジェクトの中止を決定しました。その分の予算とリソースを新しい無人システム、既存回転翼機にさらに投資することを選択すると述べています。
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