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浄土真宗が他宗派と大きく違う点とは【浄土真宗の教え】

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仏教は一貫して【結果には必ず原因がある】【原因なしに起きる結果は絶対にない】と教えます。
平たい言葉で言えば「まいた種は必ず生える。まかぬ種は絶対生えぬ」ということです。
これが「因果の道理」という、仏教の根幹を成す教えなのです。

結果が異なるのは、原因が異なるからです。
一方はスイカ、一方はメロン、と実った果実が違うのは、まいた種が違うから。
「まいた種」という原因が異なるのですから、生じた結果が異なるのは当然です。

「なんであいつは恵まれるんだ」「どうしてオレだけこんな目に」と受ける運命の違いに首をかしげる人はありますが、その差は、その人その人の種まき(行為)が違うからです。
十人十色、みな種まき(行為)が一緒ではありませんから、一人一人違った運命が生じるのです。

「ではオレが不幸なのは、不幸になるような種まきをオレが過去にしてきたからというのか」と訊いてくる人があれば「その通りです」と仏教は答えます。

「じゃあもう過去に戻ることはできないから、そんな種まきをしてきたオレは、ずっと不幸なのか」と訊かれれば「それは違う」と仏教は説きます。

なぜなら、これから先ずっと不幸かどうかは、今からの種まきによるからです。
これをお釈迦様は「未来の果を知らんと欲すれば、現在の因を見よ」と説かれています。

過去は変わりませんが、未来は現在によって変えることができます。
特に仏教では、現在ただ今「ある心」が「ある心」にガラリと変われば【原因】、その時その場で、壊れることのない絶対の幸福になれる【結果】と教えられています。

また先ほど、「過去は変わらない」と言いましたが、「過去の持つ価値を変える」ことはできます。
過去に流した悲しみや後悔の涙の一切も、この身になるための出来事だったのか、と真珠の玉となって戻ってきますから、一切の過去に感謝できます。
自分の過去にかけがえのない価値が生じるのです。
だから【現在】こそ、【過去】と【未来】を輝けるものにする鍵なのです。

私たちは過去からずっと「私を幸せにさせない心」を抱えています。
その心が現在ただ今、闇が晴れるようにぱっと無くなったとき、絶対の幸福に心が生まれ変わります。
これを親鸞聖人は「平生業成(へいぜいごうじょう)」といわれました。
【平生】生きている現在に、【業】「人生の目的」が【成】完成する、ということです。
仏教は生きている現在の教えであり、幸福になるのは一瞬で事足りるのです。

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(自己紹介)
1988年早稲田大学を中退し、仏教講師の道を目指す。
浄土真宗親鸞会で仏教講師の資格を取得、全国各地で公開講座を始める。
2010年からメールマガジンをはじめ、読者12000人の仏教最大級のメルマガ執筆
2014年からは全国をつなぐオンライン講座の動画レクチャーでも活動中。
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