クリスマスから一夜明けて新年を迎える準備が始まるなか、今年はカニやマグロなど高級な食材がお買い得となっているようです。
■初売り目玉!「福カート」とは
気持ち良さげな顔で背中をブラッシングされるワニ。1年の汚れをさっぱり洗い流そうと、顔や鼻先も丁寧にブラシがかけられます。静岡県の熱川バナナワニ園では年末の風物詩であるワニ池の大掃除が行われ、飼育員は防御用のついたてを巧みに使って新年を迎える作業を行っていました。
クリスマスが終わり、駆け足でやってくる年末年始。神社では初詣の準備が進み、兵庫県にある国宝「姫路城」の前には松竹梅をあしらった巨大な門松が作られました。
観光客
「とても重要なものだろうね。すごくきれいだ」
一方、元旦から営業を行う大手スーパー「イオン」では初売りの目玉が登場。8000円相当の商品をカートに詰め込んで5400円で販売する福カート。イオンでは年末年始の需要は拡大すると見込んで過去最高の品ぞろえで臨むなど、各地で熱い年末年始商戦が始まっています。
■どんな正月食材がお買い得?
正月用の食材を買うため、多くの人でにぎわう東京・上野アメ横。世間では物価高の嵐が吹き荒れていますが、そのなかでも、どんな食材がお買い得になっているのでしょうか。
正月の食卓を豪華に彩る「カニ」。去年、タラバガニは8000円ほどでしたが、今年の価格は5000円。3000円近くお得になっています。
魚塚 大橋磨州店主
「元々ロシアの問題があって海外が買わなくなったカニが日本に来て、それに加えて今年の秋がめちゃくちゃ豊漁で需要を上回る供給は来ているので、値段は一気に下がりました」
店主によりますと、これだけカニが安く買えるのも、この5年で記憶にないとのこと。その安さにインタビュー中にもお客さんがカットイン。加えて今年はイクラも豊漁で安く、こちらの店では去年は100グラム1000円以上していましたが、今年は750円と3割近くお得となっていました。
さらに、これだけではありません。年末のこの時期に高級食材「クロマグロ」がお得に。その秘密は地中海にありました。
■なぜ安い?今後の価格動向は?
埼玉県のスーパーでは100グラム799円で販売。場合によっては100グラム300円もお得になっているクロマグロ。その秘密は海外産の養殖物が豊富に出回っているからだといいます。
スーパーマルサン越谷花田店 八木栄樹店長
「地中海産、当店はトルコ産」
値下げの大きな要因となっている「地中海産マグロ」。生け捕りしたものを沿岸で太らせたトロ部分の多いマグロで、店によりますと、中国や韓国へ向かう予定だった去年の冷凍マグロが景気低迷で中国市場などに出回らず、安く日本に流れてきたといいます。さらに、今後は全体的に値が下がるのではと話します。
スーパーマルサン越谷花田店 八木栄樹店長
「結構の間、値段が下がっていく傾向は高い。国産(マグロ)もそこに引っ張られていくと思う」
[テレ朝news]